とある

 たずねてみると、自転車で買い物に行きたいと本人「けいくん」は答えてくれました。
まだこけて前に進めないので、補助輪を以前より高く設置して難易度を前より上げ、私は歩いたり走ったりして彼を誘導し近くのスーパーへたどり着きました。

「おとうさん、ぼくは、はじめてじてんしゃでかいものにきたよ」

笑顔で私にそう教えてくれました。

「好きなものを選んでおいで」

彼は一つだけそんなに高くないものを選んで喜んで戻ってきました。私の昼食も一緒に購入して

「おとうさん、これ(買ったもの)はぼくのじてんしゃのカゴにいれてかえろうね」

「そうだね」

途中一回派手にこけてしまったので、荷物は私が持ち、それから近くの公園によって

「公園内は車がこないし人もいないから、下が土と草だからこけてもいたくないから、公園内クルクルと自転車で走り回っていいよ」

「はーい」

しばらくして飽きてきたら、今度は遠回りしながら次の公園へ誘導、また先ほどの言葉を繰り返し、これを三回繰り返してから、彼の自転車に乗って初めての買い物は終わりました。

お風呂に入りながら、今日のことを二人で話して、歯を磨いて寝に行く前にも今日のことと今度の休みも自転車でと話をして、彼は笑って布団をかぶって寝ました。

一つ問題があるとすれば、彼の自転車のカゴに私の昼食用にうどんのスープを帰ってすぐ食べれるように一つ買っていたのですが、彼のカゴの加護はなく、破れて漏れていたことに帰って作ろうとしたときに気づきました。

自転車にまだ不慣れでどうやったら転倒してしまうか、どうやれば上手にのれるのか、のれるようになってそんなことを考える人はあまりいないです。人馬一体のように、彼も気づかないうちに自転車と一体になる感覚がそのうちでてくるでしょう。
二つのものが一つになる感覚と、一つであったものが二つになる感覚と、一つが恩恵と感じれるか邪魔と感じれるか、混然一体となるか、彼を見ながら「名人芸とはすべからくそこ(転倒や困難をあきらめず前に進むこと)から身につくものである」そう田村先生は書かれていたことを思い出していました。

一杯やってまた明日一つ一つをしっかりとこなしていくことにします。

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コメント

No title

自転車の練習、成長を感じますね*^^*
人間の能力ははかりしれなく、コツを掴んで余裕で乗れる様になれば、乗れない事の方が不思議に思えてくるのでしょうね。

派手に転んで、けいくんにカゴの加護はあったのですね?(笑)

自転車で出掛けられる様になると、世界が一段と広がると思います。
補助輪が取れる日が楽しみですね♪

Re: No title

こんばんは
えぞ紫様
この記事最初はオヤジに分類していたのです。ただ読み直した結果オヤジより子供が大きく感じたので子供ジャンルへ。
加護のことを書きたくて書き上げたらこんな風になったというものです。オヤジギャグはともかく、彼が小学生になるとは私自身が実感があまりないです。

桜が咲く頃、小学校へ一人で歩いていく彼の姿をアルバムに残す予定にします。

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